バリカンのグラデーションのやり方は？セルフで襟足・後ろ刈り上げをするやり方

バリカンを使って、タレントさんや俳優さんみたいなおしゃれなグラデーションカットやツーブロックが自分でできるのをご存じでしょうか。もみあげと襟足の髪は短く、頭頂部に向かって徐々に長くなっているグラデーションカットは、バリカン1つでセルフカットできます。

もちろん床屋や美容院に行けば、きれいなグラデーションに刈り上げてもらえます。しかし、バリカンがあれば、髪が少し伸びてきてもすぐにカットできますし、散髪代も浮きます。

バリカンで全体を丸坊主にするのは簡単ですが、グラデーションを作るのは難しそうと思いますよね。しかし、コツさえ掴めばグラデーションもセルフカットが可能です。襟足や後ろ刈り上げをセルフで行うコツ、どのようにすればバリカンで上手にグラデーションが作れるのかを解説します。

坊主の中でもオシャレ度の高いグラデーション坊主が、メンズの注目を集めています。トップ部分の長さを、後ろとサイド対して緩やかに長めにすることで、グラデーションを作る髪型です。

バリカン1つで、好みに合わせて長さは調整できるので、おしゃれなグラデーション坊主はぜひチェックしましょう。

ツーブロック坊主は、グラデーションのように後ろからサイドの髪を刈り上げる髪型です。グラデーション坊主より境目がはっきりしたスタイルになります。後ろ刈り上げは難しそうですが、刈らないところをブロッキングする・襟足はやや長めにするといったポイントを押さえればセルフでも可能です。

詳しいやり方は、後述する「【徹底解説】バリカンを使ったグラデーションの作り方」で解説します。

トップ部分が長めで、サイドを後ろを刈り上げたスタイルをソフトモヒカンと言います。ツーブロックやグラデーションのような印象も与える、オシャレ度の高い坊主スタイルです。

バリカンを使ってきれいにグラデーションを作るには、刈り上げる髪の長さを調節する、アタッチメントがついたバリカンが必要になります。バリカンのメーカーや種類によって、調節できる長さや段階が違うので、バリカンを購入する際はよく確認しましょう。

バリカン本体のダイヤルで刈り上げる髪の長さを調節できるものもあり、アタッチメントと組み合わせると細かく調節できるバリカンもあります。どれくらい短くするのかによって、見た目の印象がだいぶ変わってくるので、お好みの長さを見つけてください。

用意するものは、バリカンと鏡だけです。必要であればカミソリ・くし・ヘアクリップ・ケープ(体を覆うポンチョのようなもの)などがあると役立ちます。ヘアカットをすると切った髪の毛が散らかるので、庭やベランダ、洗面所などで行いましょう。

防水のバリカンならお風呂場でカットして、散らかった髪の毛を流せて、その場でバリカンを洗えます。防水でないバリカンをお風呂場で使う時は、バリカンを濡らさないようにして、感電には特にお気をつけください。

最初に、髪が20mm以上長いのであれば、一番長く髪を残す部分の長さに合わせて全体を12mmから20mmくらいに刈り上げます。そうしておけば、長い髪が邪魔にならなくなります。

頭頂部に長い髪を残す場合は、グラデーション部分の中で一番長く残したい部分の長さに合わせて、グラデーション部分をカットしましょう。

次に、もみあげと襟足を整えていきます。バリカンを1mmから3mmくらいにセットして、下から上へ刈り上げます。もみあげや襟足からはみ出た余分な髪の毛は、バリカンを一番短い長さに調節して刈るか、カミソリで剃ります。

耳の上やうなじは鏡で見にくいですが、鏡をもう一枚用意して合わせ鏡で確認しながらやると、きれいにできます。

もみあげと襟足ができたら、グラデーションを作っていきます。アタッチメントをつけて、もみあげと襟足よりも少し長い、6mmから9mmくらいにセットします。グラデーションの中腹部あたりを刈り上げます。そうすると、上部・中腹部・もみあげと襟足部分の3段階のグラデーションができます。

頭全体をグラデーションにする場合や、長い部分と短い部分の差が大きければ4段階や5段階でグラデーションをつけるのもおすすめです。

髪の長さが違う境い目のところをつなげていきます。3mmと9mmの間を繋ぐ場合は、バリカンを3mmにセットして、下から上に徐々にバリカンを寝かすようにして、浮かせながら刈り上げます。全体を確認して、切り残しなどがなければグラデーションカットの完成です。

バリカンでグラデーションを作るのは、コツさえつかめば難しい作業ではありません。以下のバリカンでグラデーションを作るコツをしっかり押さえましょう。

• 最も長い部分からだんだんと短くカットしていく
• 目で見て確認しにくい部分は、手で触りながら長さを確認する
• 下の方から髪をすくい上げるようにカットする

バリカンは、坊主やツーブロックなど髪型によって適した刃幅が異なります。また、アタッチメントによって仕上がる髪の長さも変わるため、ご自身が使いやすいと感じるものを選んでください。

バリカンの充電方式は、電池式・交流式・充電式・充電交流式の4タイプがあります。旅行などで持ち運ぶのであれば電池式がおすすめですが、家でしか使わないのであれば充電交流式を選ぶのがいいです。

交流式はコンセントを繋いでバリカンを使うのでコードが邪魔になります。充電式だと、使いたいと思った時に充電していないとすぐに使えません。充電交流式なら、充電してあればコードを抜いて使えばよく、充電がなければコードを繋いだまま使えます。

バリカンが防水かどうかはとても重要です。防水のバリカンならお風呂場でも使えます。バリカンを使い終わった後に、水で洗えるので手軽です。バリカンを洗う時に、刃先を外さなくでも洗えるウォータースルー洗浄タイプだと、さらに洗うのが楽になります。

防水でないバリカンは、刃先の掃除用の小さいブラシで掃除するか、エアブロースプレーで吹き飛ばして刃先をきれいにします。数回バリカンを使用したら刃先にオイルを差しましょう。注油不要のバリカンもあるので、洗い方や注油などのメンテナンスのしやすさはよく確認しましょう。

バリカン本体の重さや形状も重要です。腕を上げた状態で長い時間カットしていると疲れるので、軽くて手で持ちやすいものを選びましょう。

お子様のヘアカットをする場合、バリカンの駆動音をお子様が怖がってしまうようなら、駆動音が静かなものを選ぶのがおすすめです。

バリカンを使ったセルフカットは慣れれば一人でも問題なくできますが、初めのうちは見えない部分にバリカンをあてるのが難しいと思います。感覚が掴めるまでは、合わせ鏡か三面鏡を使ってしっかり確認しながらカットしましょう。

刈り残しがないか、グラデーションがちゃんと繋がっているかなどは鏡で見ても、意外と見落とす場合もあります。誰か見てくれる方がいる場合は、左右の高さが合っているかなどを見てもらいながらカットするのがおすすめです。

自分で行うのがどうしても難しい場合は、美容師にお願いしましょう。美容師への刈り上げの頼み方のポイントは、刈り上げの高さと厚さです。高さは高め・普通・低めの3段階から、理想のイメージに近い高さを選んで伝えます。

厚さについては、バリカンで刈る場合はバリカンの刃の長さを伝えましょう。0.8～12mmなら、ほとんどのお店で注文可能です。ハサミの場合は長さの細かい注文ができないため、厚めか薄めかの2段階から選びます。

バリカンを使ってセルフカットができるようになれば、散髪代はかからなくなりますし、いつでもカットができます。ぜひ、セルフグラデーションカットをして、オリジナルのヘアスタイルに挑戦してください。